東京理科大学に所属する文化系サークルの紹介記事第2弾です。
今回は東京理科大学Ⅰ部漫画研究同好会の代表、ペンネーム浅葱(あさぎ)さんインタビューを行いました。
好きを共有し、才能を磨く理科大生の創作コミュニティー
Ⅰ部漫研の活動内容と創作物
漫研ではどのような活動を行っていますか?また、創作物について教えてください。
漫研では、毎週オンラインで部会を開催しています。部会は、漫画部と小説部に分かれて、漫画部は火曜日、小説部は木曜日の夜9時から行っています。
毎週の部会では、Discord上で自分たちの創作物を共有したり、他の部員からアドバイスをもらったりしています。また、機関誌「TRIAL」と「DODONPA」を制作し、理大祭やコミックマーケットで販売しています。
「TRIAL」と「DODONPA」の違いは、「TRIAL」は6月頃に制作して、夏のコミックマーケットで販売するもので二次創作ができる機関誌です。
もう一方の「DODONPA」は9月頃に制作して、理大祭と今年はサークル参加する予定はないが冬のコミックマーケットで販売するものです。また、一次創作だけと決まりがあります。
▲最新刊の機関紙「DODONPA」と「TRIAL」
新入生に向けて漫研の魅力や良さについて教えてください。
漫研の魅力は、多様なジャンルのオタクが集まる場所であることです。その中でもアニメ、漫画、ゲームのオタクが特に多く、作品の話題には事欠きません。
自分の好きな作品を語りたい人や、自分の知らない作品を知りたい人にはぴったりです。活動は週1で主にオンラインで行っているので、気軽に参加でき忙しい理科大生にもぴったりです。
また理科大には他の漫研もありますが、漫画部が28名、小説部が11名(取材時点)と部員が多いのが特徴です。さらに小説部があるのも大きな特徴です。同じ趣味を持つ仲間と楽しく交流できる点や、自分の作品を発表できる機会が多いことが私たち漫研の良さです。
実際に対面で活動することはありますか?
はい。不定期で対面部会を行ったり、夏には合宿を行ったりします。夏の合宿には山梨県の山中湖の近くにバスで行っています。
夏の合宿では、合宿本を作るという目標があるのですが去年は達成されませんでした。どちらかというと去年は、花火をやったり、みんなで昼間ずっとゲームをしたりしていました。部員のみんなが自由奔放に楽しんでいます。
合宿は三泊四日と比較的長く、そこで部員みんなと仲良くなります。去年は、合宿で山中湖の周りを部員みんなでサイクリングしようとしましたが、途中で雨が降ってきて断念しました(笑)
▲夏合宿で溢れ輝く笑顔と友情
Ⅰ部漫研に入るきっかけ
なぜ漫研に入ろうと思ったのか教えてください。
私は趣味でイラストを描くのが好きで、神楽坂の人も多い絵を描くサークルを探していました。漫研と情報技術クラブとイラスト研究会が候補でしたが、漫研は神楽坂の人が3割・4割もいて、漫画や小説の創作活動もできると聞いて入りました。
新入生の方もイラストや小説を家でやっていた人が多く、大学でも作品を発表したり仲間と交流したりしたいという気持ちで来ている人が多いです。
浅葱さんの創作活動にも生きる「ブルーピリオド」の魅力
好きな作品やイラスト、小説について教えてください。
私は、「ブルーピリオド」という漫画が好きです。
この漫画は、高校2年生の矢口八虎(やとら)君が主人公です。彼は何でもできるけど好きなことが見つからないと悩んでいました。ある日、絵を描くことの楽しさに気づき、美大への進学を目指す物語です。
八虎君は成績が優秀で、どんな人ともうまくやる結構何でもできる子だけど、いつもどこか心の中に空虚な焦燥感を感じて生きています。
そんなある日八虎君は美術の授業で、「私の好きな風景」というお題で描くことになりました。このお題が出された後、八虎君は夜通しで友達とサッカー観戦をしました。朝日が昇ると渋谷の街が青く見えました。八虎君はその風景を美術の授業で描いたのです。そして、その青い絵に共感して褒めてもらえたのです。
八虎君は青い絵を褒めてもらった時、『その時生まれて初めてちゃんと人と会話できた気がした』と思います。
作品を作ることは、自分を出すことだと思います。でもそれは、とても怖いんだけど楽しくも感じます。
「ブルーピリオド」はこのことをずっと言ってくれる漫画です。
作品の中で何か影響された部分はありますか?
1話目の中に『あなたが青く見えるなら りんごもうさぎの体も青くていいんだよ』と、ある人が八虎君の青い渋谷の話を聞いて言います。私はその精神を大事にしていきたいなと思っています。
漫研ではお話を作りますが、自分が面白いと感じたものを面白く描く、自分の描きたいものを思った通り描いたらいいと伝えたいです。
Ⅰ部漫研の誇りと創作作品
今後漫研でやりたいことや、漫研の誇りはありますか?
「褒める会」みたいな事はやってみたいです。漫研の部員の中にはよく謙遜で、自分は下手だということをいう人がいますが、みんなしっかりと描くのは上手いです。
そのため部員にはもっと自信を持ってほしいです。あと漫研にいる方は、お話がとても面白いと思います。そこは漫研のみんなで誇りをもっていきたいです。
どんな人に漫研の作品を見てほしいですか?また、作品はどこで見れますか?
理科大生の方は、他の大学に比べてオタクが多いと思うのでぜひ一度は見てほしいです。
作品は主に理大祭の葛飾キャンパスと神楽坂キャンパスの2つのキャンパスで出しています。
去年だと葛飾キャンパスでは似顔絵を描く、神楽坂キャンパスでは模造紙をお客さんに書いてもらうという体験型のスペースを作りました。時間があればどちらも参加してみてほしいです。
▲去年の夏のコミックマーケットの様子
Ⅰ部漫研部員が好きな漫画・アニメ・ゲーム 「好き」を語ろう!
漫研に興味がある人の中で友達作りがしたい人のために、漫研の部員が好きな漫画・アニメ・ゲームを紹介します。
- 漫画:「メイドインアビス」、「チェンソーマン」、「ONE PIECE」、「タコピーの原罪」
これらを読んでいる人が多いです。
- アニメ:「ぼっち・ざ・ろっく!」
アニメの話は、ぼっち・ざ・ろっく!の話が非常に多いです。
- ゲーム:ブルーアーカイブ(スマホゲーム)、プロセカ(プロジェクトセカイ)
今一番漫研のなかで話されているのが、スマホゲームのブルーアーカイブの話です。また、プロセカの話とかもよくします。
漫研では、理科大生の好きそうなものでしたらたぶん誰かしら語れる人がいるので好きな事語りたい人大歓迎です。
漫画・小説を作りたい人 好きを共有したい人大歓迎!
Ⅰ部漫研は自分の作品を発表したい!みんなに見てほしい!という人や、自分の好きな事を語りたい!という人は特におすすめだと感じました。
Ⅰ部漫研では「DODONPA」や「TRIAL」といった機関誌を発行していて、自分の描きたい・見てもらいたいを作品として叶えることができます。
また、漫研のDiscordサーバーに皆それぞれが作った作品を投稿できる場所があるそうです。そこでは思い思いの作品を投稿すると皆に見てもらえます。
Discordにはスタンプがあり、「いいね!」などのリアクションがたくさん集まるのも魅力です。
このように、自分が作りたい作品を作りたいように作れる。これが漫研の良さだと思います。
この記事を見て少しでもⅠ部漫研に興味がある人は、下記のTwitterのDMで「見学希望」と送るか、新歓用のLINEのオープンチャットに入ってみてください!
入部ではなくても良いので気軽に見学だけでもしてみてください。
【Ⅰ部漫画研究同好会 Twitter】東京理科大学I部漫画研究同好会 (@rikadai_manken) Twitter