報道

自分のはたらく上での価値観とは

 本学では2月22日に文部科学省次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)の一環としてはたらく価値観を知るワークショップをオンラインで開催し、本学と早稲田大学の学生を合わせて30名弱が参加した。グループワークを通して「自分にとって働くことの意味は何か」など、働くことに対して考えを深める場となった。

ワークショップで使用したはたかちカード

はたらく価値観を知るワークショップとは

 専用のカード(「はたかち」カード)を使ったグループワークを通して、「自分にとって働くことの意味」について理解を深め、それを「自分の言葉」で表現することで、ひとり一人がキャリア充実の意識を高めることを目的としているワークショップである。はたらく価値観を考える中で、自分の人生の基軸となる価値観についても考えられる機会を提供している。

「はたかち」カードとは

 カードソート技法(キャリアガイダンス手法の一種)を用いて働く上での価値観(内的キャリア)を探ることを目的として開発されたカードで、学生であってもはたらく上で自身が大切にしたいことを、具体的に連想しながら考え、言語化することのできるツールである。

 (詳細はこちら:http://work-katariai.com/hatakachi.html

自分のはたらく価値観を知る方法

 今回のワークショップでは、以下の方法を用いて自分のはたらく価値観を探った。

  1.  講師の説明を聞き、20種類のカードを重要度別に分類する。
  2.  重要度の高いカードの中から、さらに3枚に絞り込む
  3.  選んだ3枚のカードの意味するところと体験とを照らし合わせて吟味し、自分が大切にしたいものは何かを具体的に考える。
  4.  グループでディスカッションを行う。
  5.  心に浮かんだこと気づいたことを3つのキーワードにまとめ、言の葉カードに記しておく。

  自分の選んだカードの共通点を探ることで働く上で何を最も大切にしていきたいのかを知ることができる。さらにグループワークを通して考えを言語化することで、より明確化することもできる。

学生のうちからはたらく価値観を考える意義

 自分にとっての働く意味を考えることは、就職活動に不安や期待を抱く学生にとって有意義な経験になるといえる。今後どのような道を選ぶ学生にとっても、「自己分析」や、「なぜそれを仕事とするのかという核」はとても重要である。また自分と異なる価値観の人々と意見を交わすことで、広い視野を養う場ともなる。

私が今回のワークショップに参加してみて

 学生である多くの人は、はたらくということを具体的に考えることができないまま就活に励み、就職していく。これはとても非合理的なことではないだろうか。早いうちから自分の性格や価値観と一致した働き方をイメージし、就活することで社会に出てからのギャップに苦しむ可能性を減らせると考えられる。このようなワークショップに積極的に参加して自分の考えを深め固めることは学生のうちにやることをおすすめしたい。