本学は9月12日に公式ホームページ上で、2020年4月から工学部建築学科において夜間主社会人コースを新設すると発表した。定員は20人で、大学、短期大学、高等専門学校を卒業したなどの条件を満たす社会人が対象だ。入学は2年次からの編入学という形をとり、3年間のカリキュラムが用意される。
このコースでは、建築設計だけでなく、構造・設備の設計、施工、防災も含めた総合的エンジニアリングが学べる。一級建築士の受験資格に関わる指定科目の要件に沿った教育課程に加え、実務経験を持つ教員を中心に、演習に重点を置いた教育を行うとしている。2年次では「力学基礎」や「設計基礎1・2」などの科目を通して基礎知識を習得し「設計製図」や「建築計画」などの専門科目を学ぶ。3年次では専門分野をより深く学び、4年次には卒業研究および卒業制作に取り組むことになっている。一部の授業や4年次に配属される研究室が葛飾にある場合を除き、講義などは主に神楽坂キャンパスで行われる。
対象としているのは、大学や高等専門学校などを卒業していて、就業しながら学び直したいという社会人だ。建築会社・設計事務所・設備工事会社で働く人、消防・防災関係の機関で働く人、学び直しとして新しく建築を学びたいと考えている人などが入学するとみられる。
卒業時には学士(工学)の学位に加え、一級建築士・二級建築士の受験資格を取得することができる。卒業後の進路としては、現職においてのキャリアアップや資格を利用した建築関係の企業への転職、本学大学院への進学などが考えられる。