第87回アカデミー賞受賞作品のバードマンを鑑賞してきました。アカデミー四部門受賞の作品でかねてから観たいと思っていた作品が神楽坂キャンパス近くのギンレイホールで上映されると聞き早速鑑賞。ブラックコメディの利いた作品という前評判のみを持ち、期待にワクワクしながらいざ映画館に到着すると平日の昼間なのに場内は八割以上埋まっているという異常な光景に少し当惑しました。
あらすじ:主人公(マイケル・キートン)は昔ヒーロー映画で一世を風靡した俳優であり、その後はパッタリと活躍しなくなった一発屋俳優である。その再起を掛けてNY の舞台小屋で自らが脚本・演出・主演を担い紆余曲折を経て舞台初日に合わせて稽古、キャスティングを行う。彼には挫折した経験からか悪魔の囁きをする別人格を心に宿していた。そんな主人公と脇を固める名優がユーモアとシリアスなシーンが絶妙に合わさって皮肉の利いた内容に仕上がっている。終盤には覚悟の入ったバードマンの演技にNYの人々が、、、阿鼻叫喚はたまた感極まる。
感想:とても難しくて、アメリカの文化がふんだんにちりばめられた作品だと思いました。でも、シリアスな顔した俳優がとても、お下品な言葉を吐く様がとても痛快に感じられ、場内からもクスクスと漏れ出す声がまた心地よかったです。バードマンの心の葛藤と中年の危機に陥ったおじさんが哀愁を帯びていてとてもかわいいなと思い、温かい心の琴線に触れるような作品で鑑賞後はその余韻に浸っていました。