今回は、メディアやSNSをみていて散見される、コロナに対する誤った情報を主に大学生目線で取り上げたいと思います。(もっと詳しく知りたい人は、自分で調べてみてください。症例報告は、感染症学会にアップされています。)
誤解その1 若い人はかからない
最近、やっとメディアでも誤りだと、指摘するようになりましたが、「若い人は重症化しにくい」ということとまだ誤解している人がいるようです。
データを見ればわかるように、若い人はかからないのではなくて重症化しにくいのです。また、重症化しにくいと言うことは、無症状または、軽症の人なので、無自覚のうちに周りの人に感染させてしまう可能性が高くなると言うことです。
つまり、若い人ほど自分自身が感染していると思って、周りの人にうつさない行動が求められます。
誤解その2 BCG接種したからかからない
BCGとは、結核予防のため小児時代に受けるワクチン(特徴的なのが9本の針)
定期接種を行なわなくなった米国、スペイン、フランス、イタリアなどで新型コロナの被害が大きいことからBCG接種と感染拡大の関係が指摘されている。
ここで注意したいのが、BCGについての仮説はまだ、仮説に過ぎないということ。(確かに、疫学的データに基づくと信憑性はあり、各国が検証中)
そして、コロナにならないということではないこと。
あくまで、BCG(ソ連株・日本株の方が効果が高いとされいている)を義務化していた国では、重症化(肺炎)する人が少なく結果的に死亡者数が少なくなっているかもしれないという説です。
誤解その3 アビガンがあるから大丈夫
アビガンとは、ウイルスの遺伝子の複製を阻害することで増殖を防ぐ薬。アビガンの効果は、早期の投与ほど効果が高いとされています。
日本では、治験の最終段階(100人規模)が6月末に終了予定と報道されています。その後は承認プロセスを経て実際に全国の医療機関で使われるのは7月以降。それまでは治療薬として処方されない可能性が高いです。
なので、今コロナになったとしても、多くの場合、隔離の上で、対症療法になると思われます。(4/5追記 安倍首相の会見で、希望すれば、病院の判断のもと使うことが可能になるとの発言がありました。)
アビガンに関しては、コチラの記事を参照してます。非常に興味深い内容なので、是非一読してみてください。https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/industry_news/200327-2/
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