理大祭の季節が今年もやってきた。理大祭と聞いて、まずミス・ミスターコンテストを思い浮かべる人も多いだろう。しかしその裏で、もうひとつのミスコンテスト「ミスカレッジダンサー2019」に向けて努力を重ねている学生がいる。
ミスカレッジダンサー2019は女子大学生ダンサーを対象としたミスコンテストで、毎年多数の応募者が殺到する。このコンテストのファイナリストに選ばれたのが応用数学科3年の伊藤萌々華さんだ。伊藤さんは、本学のダンス&DJサークル「AQUARIUS」でpunkin’というダンスのジャンル(腕をムチのようにしならせてリズムを取る踊り方)で活動している。
記者(以下、記):「ミスカレッジダンサー2019に出場しようと思ったきっかけはなんですか?」
伊藤さん(以下、伊):「サークルの先輩が去年と一昨年にコンテストに出場していて、もともとコンテストに興味はありました。そこへ去年の主催者側から私が所属しているAQUARIUSに出場のお誘いがあり、今回挑戦することにしました。」
記:「出場することに迷いや不安はなかったですか?」
伊:「もちろん迷いはありました。でも、自分の姿を見て『私も頑張ろうと思った』と言ってくれる人がいて、ダンスを通して自分にもできることがあるのではないかと思いました。『萌々華も頑張っているから私も頑張ろう』って思ってもらいたい。そう思ってコンテストに出場することを決めました。」
記:「ダンスはいつから始めたのですか?」
伊:「ダンス自体は中学の途中から始めました。ですが、punkin’を始めたのは大学生になってからです。去年にはオーディションに受かり、アメリカの大会に出ることもできました。」
アメリカでの大会出場経験
昨年の11月、伊藤さんは、今年の8月にアメリカで開かれるWorld of Danceに出場するためのオーディションを受けた。プロのダンサーが率いるチームが大会出場メンバーを募集していたのだ。応募している人はダンスの長年の経験者ばかりだったという。
記:「経験者ばかりの環境にどう感じましたか?」
伊:「オーディションは怖かったです。でも、これもプロの人に教わる機会だと思って挑戦しました。オーディションを受けようというより、レッスンを受けに行こうという感覚でしたね。」
記:「そのオーディションに伊藤さんは見事受かったわけですが、大会までの期間はどのように過ごしていましたか。」
伊:「練習は週6回ありました。バイトも休んで遊ぶことも我慢して、ダンス中心の生活を送っていました。本当に大変でしたが、この経験があったからこそ、今回の活動への自信にも繋がっています。」
記:「最後にひと言お願いします。」
伊:「私は本当に仲間に恵まれたと感じています。アメリカの大会へ出ることになった時も、今回のコンテストへ出ることになった時も、支えてくれる人たちがたくさんいました。理大祭と被る期間もあり、サークルの練習に行くことができないときもありますが、みんなが理解をしてくれて本当に感謝しています。応援してくれる人がいる分、自分の技術を磨くことに対する責任を自覚するようになりました。また、コンテストに出るにあたり、SNSを通して、より応援してくれている人の存在をたくさん感じるようになりました。」
大学生ダンサーに光を当てたもう一つのミスコンテスト、「ミスカレッジダンサー2019」と、それに向けてひたむきに努力を続ける伊藤さんにぜひ注目してほしい。