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実家暮らしとひとり暮らしでは

本記事では、今年度始まったオンライン授業に対する本学の学生の意見を調べるために、理科大生80名(うち1年55名、2年22名、3年3名)に「オンライン授業(実家暮らし・ひとり暮らし別)」と題したアンケートを今年の7月に実施し、寄せられた回答をまとめた。その結果、多くの生徒がオンライン授業よりも対面授業の方がいいと思っていることがわかった。また、この傾向は普段ひとり暮らしをしている生徒の方がより強く見られた。

 今回実施したアンケートには6つの質問があり、それぞれ1.「学年学部学科」2.「普段はひとり暮らしか実家暮らしか」3.「現在ひとり暮らしか実家暮らしか」4.「オンライン授業のメリット」5.「オンライン授業のデメリット」6.「オンライン授業と対面授業どちらがいいか」である(以下質問1~6)。

 まず、実家暮らしとひとり暮らし別に対面授業とオンライン授業どちらがいいか比較するため、質問2、3、6の結果をまとめた。オンライン授業の方がいいと答えた生徒の割合は、実家暮らしでは約27%、普段はひとり暮らしだが現在は実家暮らしをしている生徒では約21%、ひとり暮らしでは約12%だった(図1)。結果として、オンライン授業がいいと答えた人は実家暮らしをしている人に最も多かった。

図1 住まい別による希望する授業形態の人数

また質問4、5の結果より、実家暮らしとひとり暮らしでの状況の差が見えてきた。現在ひとり暮らしをしていて、対面授業の方がいいと答えた生徒はオンライン授業のデメリットとして「友達に会えない」、「一人で暇」などの回答が目立ち、孤独感を挙げている場合が多かった。それに対し実家暮らしの生徒でオンライン授業がいいと答えた生徒では、「通学時間が自由になった」「通学定期券代がかからない」「お金を使わない」などひとり暮らしの人の回答にはなかったメリットが目立った。さらに普段はひとり暮らしだが現在は実家暮らしをしている生徒では、「誰も住んでいない部屋に家賃を払っている」というデメリットが見られた。これらの原因で図1のような結果になったと考えられる。

 今回のアンケートで、実家暮らしの生徒よりもひとり暮らしをしている生徒の方がオンライン授業で得られるメリットが少ないと感じ、より強く対面授業再開を望んでいるということがわかった。いまだ感染者数が多い東京で、大学の全面的な対面授業が始められるのはいつになるだろうか。一刻もはやく普通の大学生活を再開させるために、私たち学生はどのような生活をおくるべきか、今一度考えなおしたい。

追記

「実家暮らしとひとり暮らし」という観点からオンライン授業の状況を見るなら、本記事はここで終わってもいいだろう。しかし実施したアンケートには上記の他に、実家暮らしひとり暮らし問わず、オンライン授業に関する多くの興味深い意見が寄せられた。オンライン授業のメリットとデメリットに関する質問4、5は必須項目ではなかったのにも関わらず、メリットは65名、デメリットは75名の生徒が回答してくれた(「ない」という意見、空白回答を除いた)。

 メリットとして最も多かったのが、通学時間が減ったことや非同期授業があることによる「自由時間の増加」だ。これによってゆっくりと睡眠が取れたり、趣味に時間を使ったり、バイトのシフトを入れやすくなったりした生徒が多いようだ。

 デメリットとしては、「課題が多い」が特に多く、その他にも「目が疲れる」「スライドを読んでいるだけの動画で苦痛」「人に相談できない」「教授へ質問しづらい」「生活リズムが崩れる」「集中できない」などの意見が複数寄せられた。時間に自由が生まれる反面、通学や授業時間などの強制力がはたらかず、授業に集中できない生徒が多いようだ。その他にも、「学費が変わらない」「図書館に行けない」という意見も見られた。また、1年では「友達ができない」というデメリットが深刻なようだ。

 デメリットをできるかぎり減らしていくためには、学校側と生徒側、両者の努力が必要であると考える。たとえば学校側では、授業によって課題の期限を全て一週間後などに統一する、質問を匿名でできるようにする、図書を郵送で貸し借りできるようにする、などがあるだろう。生徒側では、SNSなどで生徒同士が課題の相談ができる場所を作成したり(さらにその場所がCLASSなどで通知されればSNSに疎い生徒も参加できる)、1年は厳しいかもしれないが友達と授業後すぐに課題を解いて相談し合ったり、実家暮らしであれば家族に相談して生活リズムを整える手助けをしてもらったりするのもいいだろう。

 いつまでオンライン授業主体の学校生活が続くか分からない中、課題に追われる日々を過ごすのは容易ではない。大学生だけでなく、授業の度に動画を撮らなければいけない教授方、私たちが毎日アクセスするLETUSのメンテナンスを行う職員の方々、このような事態でも毎朝電車に乗って通勤する方々、ウイルス対策に追われる店舗や劇場、多くの方々が大変な日々を送りながら、ろくな気分転換も許されずにこの社会を回している。このような状況でも人への思いやりを忘れずに生活していきたい。

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