連載

【連載】筆泉 vol.472

「人間関係って何でこんなに大変なんだろう」と、ふとそう考えることがある。まるで漫画の最終回で敵が味方になるように、今まで仲良くなかった人と仲良くなったり、RPGの終盤で味方が敵になるように、仲の良かった人と仲が悪くなったりする▼この人間関係の変化は突然のようで違う。日々どのように接しているのかということが重要だ。仲が良くなくとも積極的に会話をすれば、徐々に打ち解けていける。また友達だからと不満に思っていることを言わずにいると、徐々にいらだちを感じるようになってしまう▼では、なぜ他人をわざわざ苦手や嫌いにならなければならないのだろうか。それは「伝えても分かってくれない」や「何を言っても無視される」といったことがおこるからだ▼だが、その理解は本当に合っているのだろうか。相手は「自分の考えには合わない」や「言わなくても分かってくれる」と思っているかもしれない▼確かに私たちの声は思いを伝えるためにある。言われなければ理解できないこともある。しかし、伝えていないことを理由に相手を拒絶して良いのだろうか。こちらが拒絶すれば、相手は拒絶で返すだろう。さらに、もし相手を拒絶するとプライドなどが邪魔をして相手を受け入れづらくなってしまう▼つまり互いに相手との対話を望まなければ、良好な関係は築けないのだ。偽善であったとしても、互いを認められない人たちの懸け橋に私はなりたい。(雑川馬悪) 

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