取材

【取材】文具研究会

設立8年目となる本学の文具研究同好会(以下文具研)による企画が11月に期間限定で行われた。「化学系サイエンスリーフ」(ベンゼン環が書きやすいルーズリーフ)の共同開発、NHK Eテレ「沼にハマって聞いてみた」へのテレビ出演等、活発に活動してきた文具研の今回の企画は株式会社リヒトラブ(以下:リヒトラブ)協力のもと、生協の一部を貸し切って執り行われた企画である。この企画について中村(なかむら)基秀(もとひで)さんに話を聞いた。 

7号館1階の生協に文具研が選りすぐった文具が並べられた。シャープペンシルからマーカー、ルーズリーフなど学生にとってなくてはならない文具が軽快なポップで紹介されている。部員自ら作ったポップは目につきやすく、さらにわかりやすい説明が施されている。どれもがつい気になって手に取ってしまうものばかりだ。中村さんが特にお勧めする「グラフペンシル」というシャープペンシルを実際に手に取ってみた。まずは鉛筆のような細さと軽さに驚かされる。それが自然と手になじむので書きやすく、スラスラといつも以上にペンが走り、書きやすい。またクラシックで品のあるデザインは購買意欲をかき立てる。厳選された文具の質の高さはさすがと言わざるを得ない。 

何故この企画をしようと思ったのか話を聞いたところ、文具以上に文具店の配置の仕方への興味があったという中村さんの思いから生まれた企画であった。以前からこのようなことをしたかったそうだが、行動は起こさなかった。しかし、夏休み前くらいから生協の営業の方企業の文具開発の方と会う機会などがあり、その中でリヒトラブの営業の方ともう一度会うことになった。そこでこういう企画がしたいという話になり、リヒトラブの方に仲介してもらい、今回に至った。仲介がなければ、生協の一部を貸し切って文具を並べることはできなかったという。 

残念ながら再度行う予定はないとのことだが、今回のような企画をしたり、最終的には「新しい文具」を作り出したりすることを目標に活動していきたいとのことだった。今後も文具研究同好会の活動に注目したい。