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【取材】日本ガスタービン学会の女性技術者が女子学生らと交流

 昨年12月10日、日本ガスタービン学会主催の女性参画推進イベントが、本学葛飾キャンパスで開催された。ガスタービンやジェットエンジンに関わる仕事で活躍する女性技術者7人が講師を務め、集まった女子学生らと仕事についての意見交換をした。

 日本ガスタービン学会は、ガスタービンに関わる幅広い分野の技術者、研究者の交流の場として活動していて、女性の参画推進にも取り組んでいる。講師を務めた女性技術者たちはいずれも学会の会員で、普段は三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、IHI、物質・材料研究機構、本田技術研究所、川崎重工などで働く。グループディスカッション形式で行われた意見交換では、講師たちが、仕事の楽しさ、職場の環境、結婚・出産・子育ての経験などについて語った。

 記者も学生の参加者として話を聞いたが、「どうしてガスタービンに関わる仕事をするようになったのか」「男性が多い職場で困ったこと、逆に良かったことはどんなことか」「出産・子育てと仕事をどのように両立しているのか」といった質問に、どの女性技術者も率直に答えてくれた。ほとんどが子供をもつ人たちだったため、子育てと仕事の両立に関する体験談やアドバイスはとにかく豊富。意見交換後には、食事をしながらの懇談会も開かれ、終始打ち解けた和やかな雰囲気だった。参加した女子学生らにとっては、社会で活躍する先輩たちとの貴重な交流の機会となったに違いない。

 日本ガスタービン学会がこうしたイベントを開催した背景には、製造業の技術者として働く女性がいまだに少ないという現実がある。このような職場で働く女性を増やすため、ガスタービンに関わる仕事の魅力だけでなく、女性が安心して働きキャリアを積める環境があるということも伝えていきたいそうだ。